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まぼろしの松田 直樹さんをお迎えし、UIの設計・評価・分析において役立つ「行動・認知プロセスモデル」の概念の解説および評価の実践例を紹介いただきます。
UIが操作される場において「使いやすい」「使いにくい」などと感じたり、表現されることがよくあります。特に「使いにくい」という評価に対しては改善を施すべきでしょう。
では、この「使いやすい」「使いにくい」の正体はなんなのでしょうか。どのような改善をすればいいのでしょうか。
単に「UIを使う」といっても、ユーザーは計画・実行・知覚・解釈といった複数のプロセスを段階的に踏んで、一つの操作を完了するに至ります。
このプロセス、つまりはユーザーの行動目的と認知特性を踏まえることが、UIを設計するとき、また客観的に評価・分析するときのポイントになってきます。
行動・認知プロセスのモデルとして有名なものでは、名著『誰のためのデザイン?』にてD・ノーマンが提唱した「ユーザー行為の7段階モデル」があります。
ユーザーにはひとつの目的があり、それを達成するためには7つの段階を踏む、という理論ですが、特に達成できないケースを考えるときに役に立ちます(図で言う「外界」とはコンピュータであったり機会であったり、システムそのものを指します)。
「本を読むために明るくしたい」というゴールであれば、ユーザーの行為系列はそ下記のようなそれぞれの段階に分解することができます。
ゴールの形成 | 本を読めるように周りを明るくしたい |
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行為の計画 | 部屋の照明があるから、明かりをつけよう |
行為の詳細化 | 照明のスイッチを探し、手を当て、押して、ONにすればいい |
行為の実行 | スイットを押す(照明がつくはず) |
外界の状況の知覚 | スイッチをカチッと押し込めてONにできた |
外界の状況の解釈 | 明かりが正常についた |
結果の比較 | 十分な明るさになり、本が読めるようになった |
ユーザーが操作につまずいたり、解釈に悩んだりした場合、上記のどの段階に問題があるかを分析することで的確に改善することができるのです。
例えば、照明のスイッチがどこになるのか迷っていれば「行為の詳細化」がなされないことになりますし、照明がつかず、こわれたのか、または操作に失敗したのか分からないようであれば、スイッチと照明の関係性が弱く「外界の状況の解釈」に問題があることがわかります。
このように行動・認知プロセスを把握しておくことが、なぜ「使いにくい」のかの詳細な評価・分析に繋がるのです。
このような行動・認知プロセスモデルは、「認知的3階層モデル」「モデルヒューマンプロセッサ」「パンデモニウムモデル」など、他にもいくつか存在します。
これらは古典的ではありますが、今なおユーザビリティ評価のための指標となりえています。概念的にでも知っておくことで、UIの評価をよりユーザー本意で本質的なものにできるでしょう。
本セミナーではこれらのモデルの概念の解説および評価の実践例を紹介いたします。
ゲーム業界にて企画開発に従事した後、web業界に転身。webサービス・アプリ、管理画面等の情報・構造設計、UI設計を得意として数多くのデザインを手がける。SVGが好き。 主な著書に『これからのWebサイト設計の新しい教科書』(共著)、『Web制作者のためのIllustrator&ベクターデータの教科書』(共著)、『Webサイト、これからどうなるの? キーワードから探るWeb制作の未来像』(共著)などがある。
また、ライフワークとして日本史の歴史系メディア運営やライティング活動も行っている。
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